Monthly Editorial
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#32 【続】「未来への芸術」というが…
文化庁AFF2について思うことMonthly Editorial, Einen Moment bitte! 横井一江, No. 290 2022年6月04日 — 横井一江
昨年の文化庁の補助金「Arts for the future!(AFF)に続き、Arts the future 2(AFF2)の受付が開始されてから約2ヶ月経つ。
Features
Reviews
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#2185 『ライアン・ケバリー/ソンホス・ダ・エスクィーナ』
CD/DVD Disks, No. 290 2022年6月04日 — 小西啓一
スカッとして心地良く、快感とでも言えそうな至高の”ブラジリアン・サウンド”、それに久々に触れた
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#2184 『KYOTO JAZZ SEXTET feat. 森山威男/SUCCESSION』
CD/DVD Disks, No. 290 2022年6月04日 — 佐藤英輔
若い世代の忌憚のない演奏を心底受け止め、2020年代の森山威男という大きな像が仁王立ちしている。
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#2183 『吉野弘志/無伴奏ベース組曲~Prelude to Isfahan~』
『Hiroshi Yoshino / Unaccompanied Bass Suite ~Prelude to Isfahan~ 』CD/DVD Disks, No. 290 2022年6月04日 — 仲野麻紀
ジャズは、過去を、未来を、そして今を生きるわたしたちに寛容である、と吉野さんのソロアルバムは教えてくれた。
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#2182 『のなか悟空/騒乱武士 LIVE @ CON TON TON VIVO with 蜂谷真紀』
CD/DVD Disks, No. 290 2022年6月04日 — 金野 "onnyk" 吉晃
ここにはCON TONたるスープ「フリージャズ」がある。フリーであり、ジャズであること。それが騒乱武士の矜持だ。
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#2181 『Delphine Dora / Hymnes Apophatiques』
『デルフィーヌ・ドラ / 否定神学聖歌』CD/DVD Disks, No. 290 2022年6月04日 — 剛田武
神性を剥ぎ取られたパイプオルガンの音色は何と無垢で脆いのだろう。デルフィーネ・ドラのヴォーカライズが教会オルガンの空っぽの心を慈しみで満たす。21世紀の”歓喜の歌”は斯様にあるべきなのかもしれない。
Gallery
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Gallery #42 Bill Evans/Laurie
Gallery, No. 290 2022年6月04日 — 稲岡邦彌
1979.5.31 2:30AMと記されたビル・エヴァンスが愛人ローリー・ヴァホーミンに捧げたバラード
の直筆シートのカード。
Interviews
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Interview #248 吉野弘志 bassist
Interviews, No. 290 2022年6月04日 — 仲野麻紀
どうしてそうなったかわからないけれど、結果面白ければ、いい音楽であれば、いいんじゃないかな。
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Interview #247 松風鉱一
Interviews, No. 290 2022年6月04日 — 齊藤聡
マルチリード奏者・松風鉱一(1948年、静岡市生まれ)。現在は自身のカルテット、渋谷毅オーケストラ、エッセンシャル・エリントン、サックス・ワークショップ、今村祐司グループなどで活動している。あまりにも独創的なサウンドの魅力は昔もいまもまったく色あせていない。
Column
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Tak. TokiwaのJazz Witness No.8 マイケル・ブレッカーの想い出
Tak TokiwaのJazz Witness, No. 290 2022年6月04日 — 常盤武彦
2007年1月13日に世を去った、マイケル・ブレッカー。その熱いプレイは、今も色褪せず、輝きをましている。1990年代から、マイケルの撮影を手がけた筆者が、その多くの写真とともに、彼との交流を振り返る。マイケルのスピリットは、生きている。
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ジャズを撮る!! 菅原光博 #17「NYクラブ・シーン #1~Village Vanguard」
ジャズを撮る!菅原光博, No. 290 2022年6月04日 — 菅原光博
ビレッジ・バンガードは、その時のジャズをオンタイムで目の前で聴けた貴重な場所でもあった。
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ヒロ・ホンシュクの楽曲解説 #79 Brad Mehldau <Tom Sawyer>
CD/DVD Disks, ヒロ・ホンシュクの楽曲解説, No. 290 2022年6月04日 — ヒロ ホンシュク
この3月17日に発表されたブラッド・メルドーのこの新譜には度肝を抜かれた。今まで知らなかったメルドーのグルーヴ感や、彼の音源オタク性を堪能させてもらった。プログレッシブ・ロックの名曲の数々を使って旧約聖書を紐解くメルドーの、この素晴らしいアルバムを分析してみた。
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Hear, there and everywhere #37「内藤忠行トーク・イベント」
Hear, there and everywhere 稲岡邦弥, No. 290 2022年6月04日 — 稲岡邦彌
マイルスへやっと絞り出した問いが「あなたにとって創造とは何ですか?」。返ってきた答えは「創造とはエゴだ!」のひと言。
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小野健彦のLive after Live #225~#230
小野健彦の Live after Live, No. 290 2022年6月04日 — 小野 健彦
緊急事態宣言~マン防へと至る「魔の時代」の終焉を控え、ギアチェンジをしながら進む
。今月号では、本年弥生に巡った充実の現場6本をご紹介。 -
エッセイ「風を歩く」から vol.3 アスター・プレイス (Astor Place)
風巻隆「風を歩く」から, No. 290 2022年6月04日 — 風巻隆
学生の頃、沖縄・八重山の離島で宇宙というものを始めて見たのと同じように、ボクは、ニューヨークのアスター・プレイスで、本物のジャズと出会ったのだった。
Concert/Live Report
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#1220 ジャック・リヴェット映画祭
〜音/音楽から迫るリヴェット映画Concerts/Live Shows, No. 290 2022年6月04日 — ゲスト・ コントリビューター
4月にヒューマントラストシネマ渋谷でジャック・リヴェット映画祭が開催された。ここでは、特に音/音楽に比重を置き、今回のプログラムの作品を中心に、それ以外の作品にも触れつつリヴェットの映画に迫ってみたい。
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#1219 酒井俊+瀬尾高志+須川崇志+市野元彦
Concerts/Live Shows, No. 290 2022年6月04日 — 齊藤聡
コロナ禍を経て久しぶりの酒井俊の帰国ツアー。すべてが一期一会だ。
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#1218 喜多直毅クァルテット/狼の夜~沈黙の咆哮の音楽ドラマ
Concerts/Live Shows, No. 290 2022年6月04日 — 伏谷佳代
こぼれでる多様な音の変遷に動揺しつつ、次第に音の遠近が攪拌されてくる。それらの音がスコアへと収斂されていくさまが幻視され、逆方向のベクトルに絡めとられてゆくのだ。磁場としてのコンポジション。制御不能なものが還りゆく場所。その見果てぬうねり。
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#1217 新生 声のことばの勉強会公演/群読 平家物語(抄)/百万回生きたねこ
Concerts/Live Shows, No. 290 2022年6月04日 — 伏谷佳代
かたり読むこと。メロディを編み奏でること。双方ともシンプルな営みではあるが、捻りもない代わりに天井もない世界。それらは誰に向けて放たれたものなのか―その一点を照射しつつ、表現というもののラディカルな本質を突く。
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#1216 田崎悦子Joy of Schubert+/遺作ピアノソナタへのいざない/Piano Trio の夕べ
Concerts/Live Shows, No. 290 2022年6月04日 — 伏谷佳代
絶え間ない転調によるテーマの持続は、いつしか奏者たちの耐久戦のような様相を帯び、あらゆる構えが取り払われて剥き出しの個性を露わにしてゆく。脱皮に立ち会うかのような清々しさ。これぞ「シュベルティアーデ」が目指す究極なのではないか。