Monthly Editorial
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#37 JazzTokyo 301号に寄せて
Einen Moment bitte! 横井一江, No. 301 2023年5月06日 — 横井一江
JazzTokyo 301号の拙稿を書くにあたって、改めて第1号に書かれた悠雅彦主幹の巻頭言を読み返してみた。
Features
Reviews
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#2246 『sara (.es) , Toshiji Mikawa, K2 (Kimihide Kusafuka), Wamei, Seiichi Yamamoto / Utsunomia MIX』
『サラ(ドットエス)、美川俊治、K2(草深公秀)、ワメイ、山本精一 / ウツノミア・ミックス』CD/DVD Disks, No. 301 2023年5月06日 — 剛田武
Utsunomia MIXで再現されるギャラリーノマルとsara(.es)の無尽蔵の創造性は、聴く人すべてにこれまでの音楽作品とは一味違う豊穣な聴覚体験を与えてくれるに違いない。
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# 2245 『土取利行・坂本龍一/ディスアポイントメント・ハテルマ』
CD/DVD Disks, R.I.P. 坂本龍一, No. 301 2023年5月06日 — 金野 "onnyk" 吉晃
ここには決定的に欠けているものがある。それはまさに「ウタ」であった。
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#2244 Taj Mahal『Taj’s Blues』『Savoy』
タジ・マハール『タジズ・ブルース』『サヴォイ』CD/DVD Disks, No. 301 2023年5月06日 — 金野 "onnyk" 吉晃
ジミヘンがいきなり世界中からロックスターとして注目されたのと対照的に、タジはひたすらブルースを追求し、その中で革新を試みた。
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#2243 『渋谷毅&仲野麻紀/アマドコロ摘んだ春 〜 Live at World Jazz Museum 21
CD/DVD Disks, No. 301 2023年5月06日 — ゲスト・ コントリビューター
Bluesy、Funky、GroovyというAmericanなテイストとは違った静謐で知的な空間が拡がる本盤
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#2242 『渋谷毅&仲野麻紀/アマドコロ摘んだ春 ~ Live at World Jazz Museum 21』
CD/DVD Disks, No. 301 2023年5月06日 — 齊藤聡
ソロにより自身の記憶への旅を音として提示し、デュオにより会話し触れ合う展開が、成熟した大人のありようである。
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#122 稲岡邦彌著『新版 ECMの真実』
Books, No. 301 2023年5月06日 — 淡中 隆史
ECMのファンには『真実』、『カタログ』を座右の書としつつ、ECM Records: HomeとJazzTokyo を定点観測的に目配りするスタイルが成立する。
Interviews
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Interview #259 岡本勝壽(仙台ジャズ物語)
Interviews, No. 301 2023年5月06日 — 稲岡邦彌
これから先、世界に誇れる日本独自の「ジャズ文化」をどうやって保護・継承するのか、行政をどうやって巻き込むことができるかも課題です。
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インプロヴァイザーの立脚地 vol.7 遠藤ふみ
インプロヴァイザーの立脚地, No. 301 2023年5月06日 — 齊藤聡
遠藤ふみは、この数年間の即興シーンにおいて大きな注目を集めるピアニストとなった。静寂を引き寄せて音を発するスタイルは、気の合う人との関係をゆるやかに深め、次の関係へとつなげてゆく中で得られたものだ。
Column
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菅原光博 Jazzを撮る! #27 ボブ・マーリー
ジャズを撮る!菅原光博, No. 301 2023年5月06日 — 菅原光博
まさに20世紀の偉大な人物の一人になった 「ボブ・マーリー」なのだ。
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ヒロ・ホンシュクの楽曲解説 #90 M.E.B. <That You Not Dare To Forget>
CD/DVD Disks, ヒロ・ホンシュクの楽曲解説, No. 301 2023年5月06日 — ヒロ ホンシュク
マイルスの甥っ子で、80年代前半のマイルス・バンドに参加していたVince Wilburn Jr.と、19歳の時に『Bitches Brew』に参加したLenny Whiteというドラマー二人によってプロデュースされたこのマイルス絡みのアルバムはともかくすごい。マイルス愛を満載しマイルスのスピリッツを継承しながら新しいサウンドを追求している。レニー・ホワイトの素晴らしい作曲と鍵盤演奏に感銘。ヴィンスに聞いた色々な話を交えて分析を試みた。
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ジャズ・ア・ラ・モード #64.アニタ・オデイのスリーブレス・ドレス&ホワイト・グローブ
Jazz à la Mode 竹村洋子, No. 301 2023年5月06日 — 竹村洋子
美しいアニタ・オデイの代表的スタイル、特にスリーブレス・ドレスと白い手袋について。
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小野健彦のLive after Live #311~#317
小野健彦の Live after Live, No. 301 2023年5月06日 — 小野 健彦
巡る季節を進むLAL。コロナ禍の鎮静化と共にようやく従前のペースへの軌道修正も叶う中、今月号では弥生中旬から卯月上旬に巡った充実の現場7本をご紹介。
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風巻 隆「風を歩く」から vol.14「KRAIN THEATER」~ダニー・デイビス
風巻隆「風を歩く」から, No. 301 2023年5月06日 — 風巻隆
フリージャズの身体性と、知的な即興演奏が、高い次元で融和して、新しい音楽の扉を開いていく…、そんな演奏だった。
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アーマッド・ジャマル追悼
R.I.P. Ahmad Jamal (July 2, 1930 ~ April 16, 2023)GUEST COLUMN, No. 301 2023年5月06日 — 細川周平
未発表録音がこれから続々公開されるだろうが、彼自身の「次のアルバム」が出ることはない。白い鳩とセッションしているのを瞼に浮かべながら、もう一度このアルバムを聴き直したい。
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スコット・ジョンソンの憶い出
Memories of Scott Johnson (May 12, 1952 – March 24, 2023)GUEST COLUMN, No. 301 2023年5月06日 — ゲスト・ コントリビューター
去年(2022年)、私が主宰しているAbsolute-MIXというプロジェクトのコンサートで取り上げたロック・ギタリスト/作曲家のスコット・ジョンソンが亡くなった。本人から知らせが来るわけがない訃報ではあるが、今生の別れというのはやはり突然で悲しい。
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Alfred McCoy Tyner’s Lasting Influence
マッコイ・タイナーの遺産GUEST COLUMN, No. 301 2023年5月06日 — ゲスト・ コントリビューター
楽譜やトランスクリプションを見直すと同時に聴覚的な記憶を育てていくことも大切だ。
Concert/Live Report
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#1259 徹の部屋ふたたび 不在の在
~『齋藤徹の芸術 コントラバスが描く運動体』出版記念Concerts/Live Shows, No. 301 2023年5月06日 — ゲスト・ コントリビューター
尽きぬ問いを不在人の残した音や言葉、気配から読み取る、そんな温かい会でした。
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#1258 音楽と経済 ECMをめぐる二夜
Concerts/Live Shows, No. 301 2023年5月06日 — 杉田誠一
ECMの音は、ひとことで言うと、ぼく自身の言葉でいえば「透徹」であるが...。
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#1257 Joe Rosenberg Trio JAPAN Tour 2023 大阪公演
Concerts/Live Shows, No. 301 2023年5月06日 — 岡崎凛
ジョー・ローゼンバーグ(Joe Rosenberg)が2020年以来の来日となる日本ツアーを2023年の春に実現させた(3月30日~4月9日)。彼のトリオには落合康介(b)、大村亘(ds)が参加。今年も彼らしいフリーインプロの世界をソプラノサックス一本で築き上げていた。
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#1256「And the music continues to evolve vol.19」
“Essence of Human Music Ⅲ”Concerts/Live Shows, No. 301 2023年5月06日 — 野田光太郎
細胞に粒子が染みてきて喜んでいるのを感じて。あの場にいた身体には、共鳴が起きていたように思う。