Jazz and Far Beyond
今年最初に出かけたライヴは、実験音楽家ピエール・ベルテ Pierre Berthet、ロンドン在住の彫刻家中島吏英そして坂田明による即興パフォーマンス。続いて「田村夏樹・藤井郷子 あれもこれも2024」と第16回JAZZ ART せんがわへ。
それまでクラシックの先生にここは間違いだとかフォルテだとかピアニシモだとか言われてきたのに、ジャズなら好きにピアノを弾けるんだ!と知ってしまった
曲がりなりにもジャズ・シンガーとしての第一歩を踏み出した瞬間であった。
前回楽曲解説#98でご紹介したチャーリー・バレンタインの伴侶であるアマンダ・ガーディエィの新譜が発表された。ドラムに「The Bad Plus」のディヴ・キングを迎えてご機嫌なアルバムだと聴いていたら、アマンダのとんでもない作曲のアイデアの数々に気がついた。Zoomインタビューを交えて彼女の素晴らしさの解説を試みてみた。
前号#68で扇子について取り上げた。カウント・ベイシーの妻であったキャサリン夫人は、結婚前はショウガールであり、『ファン(扇子)ダンサーとして働いていた。』という記述があったことからだった。今回はそのアメリカに於ける『ファン・ダンス』『ファン・ダンサー』について、焦点を当ててみる。
巡る季節を進むLAL。新しい年を迎え、通算400本に向けて今日も快調に進む独り旅。
今月号では昨年師走下旬から新年睦月中旬に巡った充実の現場7本をご紹介。
カーレとのデュオは、多くのゲストと共に音の広がりを作りながら「新しい音楽」を指向していく、そんな活動だった。
アート・ブレイキーの『Mosaic』に収録されているフレディ・ハバードの〈Down Under〉の手書き写譜。
小曽根 真が、気鋭の小川晋平、きたいくにとと結成したニュートリオ「Trinfinity」のファーストアルバム。アルトサックスの佐々木梨子、パーカッションの二階堂隆文の在米の若手の参加も注目だ。
さまざまなジャンルで活躍中のクリヤ・マコト(pf)と安井源之新(perc)による強力なユニット、「RHYTHMATRIX」の豪華ミュージシャンを迎えた待望の新作!
好漢川嶋ならではの印象的な逸品だ。
ミュージシャンの演奏が主体にあるが、即興音楽のクォリティの高さを際立たせているのも、録音・マスタリングの宇都宮泰の存在があってこそ。彼もまた音楽創造の一端を担っている。本作は、場を作ったギャラリーノマル、演奏したミュージシャン、宇都宮泰による録音・マスタリング、それらの協働によって創られた作品と言っていい。
ベルリンを拠点に音楽の旅を続ける25歳のピアニスト藤田真央が旅先での想いを綴った連載が待望の単行本化。世界を駆け抜ける藤田の2年間の記録が、情報に富み正確な文章ととっておきの映像とともに記され、楽しく引き込まれる名著が生まれた。
大部分の人が立ち上がり、皆が踊っている。会場は大きな興奮に包まれ、ダンスホールと化した。
パット・メセニー5年ぶりの来日公演の中心となる演目は、なんと「ソロ・コンサート」だった。これまで観たことのないような演奏が繰り広げられたその「ソロ・コンサート」。札幌での公演の様子をレポートする。
Jazz Art せんがわの手本であるメールスが逆にせんがわから学ぼうとしている。これこそ「ひと言で判られないフェスティバル」の真の在り方であろう。
4年ぶりの来日。強さ、速度、相互の意思疎通、すべてにおいて驚くほど高度な演奏をみせてくれた。
北京在住の朱文博(ツゥ・ウェンボウ)と趙叢(チャオ・ツォン)が久しぶりに来日した。また西安出身・ロンドン在住の李松(リ・ソン)は1年ぶりの日本である。3人とも方法論自体から作り上げる者であり、やはり、蓋を開けてみると予想外の展開となった。
武本和大・インタヴュー:ピアノ・トリオ+ストリング・クァルテット+パーカッションによる新プロジェクト”Departure”に懸ける情熱
音楽は、感受性の高い人には人生を変えるほどの力がある。
大阪市の音楽教室’Ten-On’での「パーキンソン病応援ライブ」には、闘病中だったサックス奏者、赤松二郎氏が参加していた…今回は仲田夫妻インタビュー(後半)の前に、石井彰氏からの応援メッセージを掲載。
いまでは、即興演奏を手掛けて伝統的な邦楽から越境する箏奏者は少なくない。マクイーン時田深山もまた伝統から出発した人だが、彼女の音楽性は誰にも似ていない。