Jazz and Far Beyond
10数年ぶりのマンハッタンはさらに安全でクリーンになっていたが、70年代80年代の緊張感やスリルには欠けていた。
訃報を目にした時にまず思い出したのは、彼と初めて言葉を交わした時のことだった。指で宙に?マークを描いて「即興は、永遠に『?』である」と開口一番に言う。「それはある種のプリパレーションでもあり、インプロヴィゼーションでもある」と。
戦争は酷いなんてもんじゃない………
おかげさまでこの楽曲解説も第100回を迎えることができた。記念にどうしても書きたかったテイラー・スウィフトを取り上げてみた。なぜ彼女がこんなにすごいのか、どう彼女の音楽が素晴らしいのか、を限られた時間内でできるだけ掘り下げてみた。彼女の作曲能力は半端ない。
JazzTokyoの至宝、盛岡から駆けつけた金野onnyk吉晃と剛田武の共演。初顔合わせながら「地下水脈」で繋がっているふたり。
全編を通して流れるダイナミックな演奏とオスカーが抱える人生の闇が表裏一体となって深く静かに訴えかけてくる。
巡る季節を進むLAL。連載通算400本を射程に収めつつ今日も彷徨う独り旅。今月号では睦月下旬から如月上旬に巡った充実の現場7本をご紹介。
マドリードの蚤の市では古い、手作りのカウベルをいくつか買うことができた。その音色はボクの音楽の中で欠かせないものとなり、今でも愛用している。
数年前からぼくが俳句の日めくりに凝っているのを知った友人が、『日めくりジャズ366』を贈ってくれた。元旦から毎朝起きると、その日に録音されたレコードのジャケット写真を見て、編者のひとことを読むのが楽しみとなった。
「Jazz is Pop!!」の2024年版。この1年にジャズに何が起こったかを可視化し、ジャズ内外のミュージシャンに語らせながら、いま聴くべきジャズを巧みな構成とヴィジュアルでわかりやすく総合的に描き出すことに成功している。4/5-8には南青山BAROOMで「BRUTUS JAZZ WEEKEND 2024」を開催。
今まで経験したことのない異次元の聴覚体験による甘美なカタルシスの快感に溺れていく。
Anode/Cathodeがでっち上げだったお陰で、日本地下音楽の深淵に人知れず輝く第五列と金野 “onnyk” 吉晃という宝石を再発見する幸運に巡り合えたわけだから、これこそ「嘘から出た真実(まこと)」であろう。
台湾出身のピアニスト、ルォー・ユー・チェン(陳若玗)が5枚目のリーダー作を出した。デビューから一貫して起用しているクリストファー・トルディーニ(ベース)、トミー・クレイン(ドラムス)と組んでのピアノトリオである。彼女は独自のジャズ表現を追求してきたが、驚いたことに、ここにきてシューベルトとモーツァルトの曲を取り上げた。だが、その表現姿勢はぶれていないことは、聴き込むとわかる。
ウェス・モンゴメリーというジャズギター界の巨人の圧倒的な存在感を示すライヴ・パフォーマンスが、今日このような完全な形で全貌を聴くことができるのは奇跡的だろう
3日間にわたるペーター・ブロッツマン追悼コンサートの2日目の模様を、ロンドンの Cafe OTO からリポート。
森田潤、グンジョーガクレヨン、Cannonball Explosion Ensemble。それぞれがスタイリッシュですばらしく野蛮な演奏をみせた。
フランコ・ダンドレア、ブルーノ・トマゾ、アンジェロ・マストロナルディ・インタヴュー
奇跡のリイシュー『Modern Art Trio』について語る
武田理沙が『Pandora』でシーンに衝撃を与えてから5年以上。いまだスタイルを定めず分裂気味に突き進むこと自体が、彼女の独創性である。