Jazz and Far Beyond
今年のメールス・フェスティヴァルで国としてクローズアップされていたのは日本とナミビア。これまで日本からこれほど多様なバンドやミュージシャンが招聘されたことはなかった。
それがサンボーンのミュージシャン魂に火を付けたのか、ティム・バーンよりもさらにとんがったソロで圧倒された。
大抵ギターソロを引き合いに出して使われる言葉だが、「泣きのアルトサックス・ソロ」の称号を勝ち取ったのがデイヴィット・サンボーンである。
ミュージシャンと同じくらい人間的にも素晴らしい人だった。
「もう学校なんかやめてジャズ・ミュージシャンなっちゃおう!」と思ったのが25歳のとき。それがプロとしての「事始め」ですね。
サンボーンは演奏は熱いが、物静かでダンディな男だった。
あのサンボーンが他界してしまった。一つの時代が幕を閉じた。どんなジャンルの音楽にも対応できるファースト・コールだった彼は、実は真のブルース・アーティストだった。数多くない彼のオリジナル曲からお気に入りの1曲を選んで、彼がいかに他のアーティストたちと違う次元にいたのかの説明を試みた。
加藤総夫編曲の<Snow Fall>が6/29のコンサートで聴けるかも知れない。
巡る季節を進むLAL。連載通算400本達成後も快調に進みゆく独り旅。
今月号では再び時計の針を戻し弥生下旬から卯月上旬に巡った各種音楽カテゴリーに亘る充実の現場6本をご紹介。
88年に創刊されたミニコミ「ORT LIVE」は、ワープロとコンビニのコピーを駆使した東京の音楽シーンを伝える、どこまでも温もりのあるメディアだった。
リラックスした“ほ・ん・の・り”と気分良い時間を…、そんな感慨に浸らせてくれる好アルバム。
唯一無二のマルチ・アーティスト、金大煥をメインとした三十年前のパフォーマンスの未発表録音のCD化
ベースレス・トリオ「うむうむ。」のデビュー盤。関西拠点の古山晶子(sax)、関谷友加里(p) 、定岡弘将(ds)がハードな即興にもつれ込む刺激的なアルバム、ユーモアも満載。
フリー・インプロヴィゼーションを音だけの缶詰にすることには困難が伴う。ライヴと録音媒体とは本質的に異なるものであり、そのためリスナーの受容もライヴと同様ではない。だが、本盤に収録された36分間ぶっ続けの音には粗雑な要素が皆無であり、聴き手を惹きつけるものがある。
1981年にベルリン・ジャズ・フェスでライヴ録音された本作品ではすでに高瀬が優れた完成度を持っていたことに瞠目する。
今回の元テープは、高柳さんが75年8月26日に聴き返してチェックした内容を記したメモに従い修復された
《ほぼ完全に修復できたと確信してます。間違いなく高柳昌行の最高作の一つです。》と大友良英さん誇らしげです。
信州安曇野を拠点に活動するベーシスト中島仁の「Pioggia」に続くリーダーアルバム、第2弾! スウェーデン出身のサックス奏者をゲストに迎え、欧州ジャズへの敬意に満ちたトリオ作品。
果たして歌唱、アレンジ、伴奏そして録音、ジャケット・デザインのすべてにおいて抜群の出来栄えと申し上げておく。
吉田篤貴EMO strings Concert 2024 -noboru- ストリング・ノネットが織り上げる壮大な未体験サウンド
ベニー・ゴルソンは1929年1月25日生まれで、95歳の今も健在。
<モナ・リサ>から<アリラン>で感動的なフィナーレが、「日韓親善」の輪が目の前に。
6/29のコンサート「Jazz Legend 瀬川昌久さん 生誕100年コンサート」の基本的には企画者の一人です。
1992年福岡県出身。2015年バークリー音楽大学卒業。現在はニューヨークを拠点にして演奏活動を展開するほか、現地のミュージシャンを日本に招聘してツアーを開催するなど、日本とアメリカを股に掛けて活躍する若手ドラマーの森智大。3rdアルバム『Prana』を発表したばかりの彼にインタヴューを試みた。
静寂と静寂とのあわいにいるような蒼波花音の演奏は、多くのリスナーを驚かせ続けている。彼女は自分自身について「つねづね遅れを取るけれど、その先に良いことがある」人生だなと感じているという。