Jazz and Far Beyond
いかにも人間的で、個性的で、複雑な生き方ではあったでしょうが、すべて含めて粋な人だった。
Bitches Brewには厳しさがある。
狭い空間だけど、床の木の鳴りが他には無い、なんか冷たくキーンと響く良い反響があった。自分の音を真っ直ぐに見直すことができる、あの空間が僕は大好きだった。
横浜のジャズ業界のなかで、杉田誠一さんは特異な人という以上に、つきあいにくい変人とみられていた節があった。
私たちが愛するジャズという音楽の歴史の一部となった、伝説的な人物に出会ったような気がした。
即興音楽で使われるのと同じ種類の言語は、今ここにある瞬間に関係しています。
彼のジャズに対する考え方はとても(彼の好きだった言い方をすれば)オーセンティックなもの
それからは時間帯関係なく電話が...毎度…二時間以上...(笑)
困ったのは、いつまで経っても終わらないことだ。でも、それが楽しくて、面白くて、別れたあとはまたすぐに会いたくなる。
お客さんが居なくても「大丈夫、俺が聴いてるんだから」なんて笑ってられました。
最後に、杉田さんと言えばやはり「ありがとうな」という口癖を思い出す。
日本のジャズ、ジャズメンに対し、大きな愛情を持たれていることを強く感じました。
杉田さん、そっちの世界では高柳さんと喧嘩しないでくださいね。
私事ながら音楽業界の「構造的変化」につながる問題なのであえて取り上げた。
今年で10回目となる田村夏樹・藤井郷子の昼夜ぶっ通しライヴ「あれもこれも」が2月2日に新宿ピットインで開催された。
ブランフォード・マルサリスのブルーノート移籍第一弾は、なんとキース・ジャレットの『Belonging (1974)』のアルバム丸ごとカヴァーだ。ブランフォードのインタビューを色々交え、彼の音楽に対する姿勢とこのキースの美しい曲の解説を試みた。
著作集刊行の記念に写真展とゆかりのミュージシャンによるライヴ演奏で祝う予定だ。
percussと いうのは医者が指でトントンからだを叩く「打 診 」 の こ と だ 。
まずジャズを通じて、我々は可能な限り生命力を抽出しなければならない。タルタロスの深奥から、ファー・ビヨンドへ。
この写真集は杉田誠一が1969年から1975年の間に海外取材の際に撮影した写真を集成したものだ。
氏が追い求めていたのは、ジャズという鏡に映し出された人間そのものにこそあるのではないだろうか.
これらの演奏はビッチェズ・ブリューで繰り広げられた。大由が普通のプレイヤーとは異なるスタンスで演奏に臨み、香村が即興演奏の形を練り上げ、また纐纈がソロ演奏の場を幾度も得た場である。この機会を提供した杉田誠一のもつ緩衝帯についても、語っていかなければならないことである。
キプロス出身のピアニスト、Christos Yerolatsitis (フリストス・イェロラツィティス)のトリオのデビュー盤。現代的なジャズとギリシャの音楽文化が自然に融合し、クールで先鋭的でありながら、抒情性に満ちている。
本作品はチック生涯の最終到達点でありピアニストとしての原点回帰と言えるのではないだろうか。
若手の沼尾と鈴木がベテランの大友、磯端とそれぞれデュオ・セッションを行う。
などでルイの複雑な気持ちを伝える場面もあり、この話題を避けてはいないのも良かった。
ソプラノサックス奏者、Joe Rosenbergが率いる2管コードレスカルテットには、関西拠点のプレイヤー3人が加わった。中身の濃いインプロヴィゼーション、曲展開の面白さは、今年も期待通りだった。
色彩豊かな音世界を描く3人が2月大阪に初めて集い、衝撃のケミスリーを生み出す奇跡のライヴとなった。4月20日、下北沢「No Room for Squares」で東京初演を予定しており、この奇跡の出会いとサウンドをぜひ体感して欲しい。
このアルバムを聴いて「凄い音だ!」というのが第一印象だ。
山㟁直人は「叩く」ことの少ない稀有な個性をもった打楽器奏者である。国籍もあまり関係なさそうにみえる。この独自の道を、かれはどのように切り開いてきたのか。