Jazz and Far Beyond
これまで他の活動ほど着目されていなかった大友良英によるアジアでのネットワキーキングの試みを辿る。
ここに刻まれた126分の記録は、この国のフリージャズ・シーンの過去〜現在〜未来を見据えた激烈なドキュメンタリーだ。
共著によるジャズ新書刊行を目指して書き進められた遺作を筆者を偲んでの初公開。
今回は必要性に駆られ、ケンドリック・ラマーのスーパーボウル・ハーフタイム・ショーを取り上げた。どのニュースメディアも「この先何年も語り継がれる」と評価したラマーのアメリカ批判メッセージは確実に彼の天才性をヒップホップ界以外にも知らしめることになった。
誕生から四半世紀を過ぎたSACDが復権を目指し奮闘中。
巡る季節を進むLAL。三寒四温の内にそこかしこに春の息吹を感じれられるこの季節。今月号では昨年師走中旬から本年睦月中旬に巡った充実の現場6本をご紹介。
ミュンヘンに住むギタリストのカーレ・ラールは、それまで築いた様々なコネクションを利用して、ボクとのデュオのツアーを1992年に企画した。
ジュラ紀の化石になれなかったゴジラは、エネルギーとマテリアルの怪物として復活した。
スタジオ録音かと思う程に全員の緻密で理性的な集中力が素晴らしく、ライヴ盤らしくないアルバムの統一感に優れている。
リーダー櫻井郁雄の技術、感覚、人格が全体を統一しつつ、参加者達を自由にしている。
この音があれば酒など要らないのかもしれない。
ミシガン州立大学で全額奨学生として学ぶ注目のトロンボーン奏者 治田七海のアメリカデビューアルバム。師匠マイケル・ディーズにオールスターのリズムセクションを従えながら、治田の膨よかで深みのある音色が心に沁みて、聴く者の心を穏やかにする不思議な波動を持った魅力あるアルバムができ上がった。
「この2人、恐ろしいほど進化してる!!」期待を遥かに超えた素晴らしい演奏だった!
数十年間偽名で逃走した挙句、死の間際医師に「桐島聡として死にたい」と訴えた。
じわじわとした独特の「ゆらぎ」の境地と甘やかなる思索性-このボーダーレス時代にはいかにも得難い。
北欧から即興演奏のトリオが来日した。コントラバスのクリスティアン・メオス・スヴェンセンは過去に何度も来日しており、またポール・ニルセン・ラヴ(ドラムス)、田中鮎美(ピアノ)らとの共演で国内でもわりと認知度が高い。ドラムスのクレステン・オズグッドは菊地雅章(ピアノ)やドクター・ロニー・スミス(オルガン)などレジェンドとの共演盤を残しており経験豊富だ。バスクラリネット、クラリネット、フルートを吹くアンドレアス・ロイサムは初来日。
ハイサンプリング・デジタル録音の音質が、 音楽的にミュージシャンの気持ち をいかに揺さ振ったか。
音が良い、というのが第一印象で、シンプルなシステムでも十分「音の良さ」を、聴けてしまうアルバム。
石当あゆみは国内での演奏活動なしにNYのシーンに飛び込んだ人だ。エフェクターでサウンドのテクスチャーを追求する独創性はその中で生まれた。