今月号目次
Monthly Editorial
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#53 時代の中で音楽を伝えた言葉と写真〜『超ジャズ 杉田誠一 著作・写真集』を読んで
現場を知るフォト・ジャーナリストが遺した本だけに、60年代終わりから70年代半ばにかけての日本におけるジャズ、とりわけフリージャズとその受容を時代の文脈から読み解くには貴重な本だ。
R.I.P. Anthony Jackson
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RIP アンソニー・ジャクソン by スティーヴ・カーン
どれほど厳しいことがあったとしても、彼は私の人生において、個人的にも音楽的にも、かけがえのない存在だった
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RIP アンソニー・ジャクソン 超個人的CD10選
アンソニー・ジャクソンの参加作品を超個人的な視点で10点選んでみた
All About Jazz
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映画『ケルン ’75』 by ポール・レイノルズ
映画『ケルン’75』は、あの歴史的な演奏を生み出した“闘い”が、演奏者ひとりのものではなかったことを静かに伝えている。
Column
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ジャズ事始め Vol.7 石井 彰 (ピアニスト)
大阪の「インタープレイ8」で聴いた山下洋輔トリオが人生初めてのジャズ・ライブ体験だった。
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ヒロ・ホンシュクの楽曲解説 #120 R.I.P. D’Angelo<Really Love>
あの、3枚のみのアルバムで黒人音楽の歴史を塗り替えたディアンジェロが51歳の若さで他界してしまった。なぜ彼の音楽がこれほどまで歴史に跡を残したのかの解説を試みた。
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#63 シカゴで静かに燃える炎を見た...「AACM」見聞録(アーカイヴ)
設立後10年、どうやら「AACM」は着実に、だが確実に成果をあげつつあるようだ。
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小野健彦のLive after Live #498~#503(祝 500本達成!)
巡る季節を進むLAL。6年ちょっとで500本。これまでのお付き合いに感謝しつつ今月号では長月下旬から神無月初旬に巡った充実の現場6本をご紹介。
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風巻 隆「風を歩く」から vol.43 『ENSEMBLE UNCONTROLLED』
それまで「何かをしない」ことをしていることに気づいたボクは、このCDで絶妙なドラミングを披露している。
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オト・コトバ・ウタ(6)「伊豆下田に一夜だけの宗教を見た」(下)
それが「魂の喜び=SPIRITS REJOICE」なのか?はたまた現世からの救済なのか。浄土なのか。それがニュージャズ・シンジケートという宗派なのか?
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静けさを楽しむ音楽表現~近藤譲作曲 オペラ『羽衣』を観て
“反バロック的・反ロマン的な和文化的な価値観” についてプログラムに書かれた近藤氏の受賞の言葉と共につらつらと考えたことをここに記したい。
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Tribute to Slash Trio に寄せて〜菊地雅章への想い
Slash Trioは史上初めて「ロック・ピアノ」を本当に成功させたグループだと思う。
Reviews
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#53 時代の中で音楽を伝えた言葉と写真〜『超ジャズ 杉田誠一 著作・写真集』を読んで
現場を知るフォト・ジャーナリストが遺した本だけに、60年代終わりから70年代半ばにかけての日本におけるジャズ、とりわけフリージャズとその受容を時代の文脈から読み解くには貴重な本だ。
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#144 ヴォルフガング・サンドナー『キース・ジャレットの真実』
錆びついた耳を活性化させ、なんども聴いたはずのアルバムから新たな音を見出すことは歓び以外のなにものでもない。本書がすぐれた評伝であることの証左だ。
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#2409 『ジョン・テイラー/トラモント』
繰り返し演奏された曲をどう変貌させていくか、より高く純粋な表現をすることができるか、John Taylorが取り組んだ素敵な記録
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#2408『Tramonto / John Taylor, Marc Johnson, Joey Baron』
『トラモント/ジョン・テイラー、マーク・ジョンソン、ジョーイ・バロン』ケニー・ホイーラーやノーマ・ウィンストンと共同作業も多く、多くのECM作品に参加して来たイギリスのピアニスト、ジョン・テイラーの遅すぎた初ECMリーダー作『Rosslyn』。その直前のイギリスでのライヴ録音盤が22年後にリリースされ、スタジオ盤と遜色のない美しい世界を魅せる。
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#2407 『鈴木雄太郎 / Beyond The Arctic』
中低音を主体に中低速の演奏が並ぶ6曲には、じわじわと感動が聴き手へと浸み込んでいく
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#2406 『鈴木雄太郎/Beyond the Arctic』
トランペットのライジングスター、鈴木雄太郎が放つ海外録音によるデビュー・アルバム
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#2405 『Hermon Mehari & Tony Tixier/SOUL SONG:ハーモン・メハリ&トニー・ティクシール/ソウル・ソング』
カンザスシティーから巣立った俊才トランペッター、ハーモン・メハリの2枚目になるデュオ作品『ソウル・ソング』
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#2404 『宇宙エンジン / 地磁気との散策…そして…監視は香る…』
『Uchu Engine / A Walk With Geomagnetism… Fragrance Of Surveillances Trace』ロック、プログレ、パンク、フォーク、ノイズ、即興ジャズ、電子音楽、ワールドミュージックに亘る膨大な音楽の記憶がオマージュのように隠されている
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#2403 『Eric Miyashiro / Blue Horizon』
『エリック・ミヤシロ/ブルー・ホライゾン』ファーストコール・トランペッターであり、「ブルーノート東京オールスター・ジャズ・オーケストラ」の音楽監督を務め、世界で活躍するエリック・ミヤシロが15年ぶりにリリースしたリーダーアルバム。”聴く人を笑顔にする”快作ができあがった。
Concert/Live Report
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#1393 謝明諺と日本のフリージャズ・レジェンドたち
謝明諺 w/ 山崎比呂志・大友良英・須川崇志 CD『Punctum Visus – 視角』発売記念台湾ツアー謝明諺カルテット台湾公演に見る日本のフリージャズ・ミュージシャンとの世代を超えた共演と交流。
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#1392 「B→C REPRISE AND BEYOND」
東京科学大学リベラルアーツ研究教育院 2025年度 文化・芸術公開講座現代作品においては、ギターが有するポテンシャルを、現代奏法を用いるなどしてどこまで高められるか。
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#1391 「Miło mi(ミヲミ)」(POLAND×JAPAN MUSIC FESTIVAL in Osaka City)
音楽フェスティバル「Miło mi(ミヲミ)~サウンド・カルチャー:ポーランド×日本」は大阪で開催された国際交流企画。関西万博で海外文化への関心が急上昇した大阪の「なんばひろば」で賑やかなコンサートが続いた。
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#1390 Josh Nelson Trio ‘The Discovery Project’
ジョシュ・ネルソン・トリオ「ザ・ディスカバリー・プロジェクト」ロサンジェルス在住のピアニスト、ジョシュ・ネルソンのThe Discovery Project、2025年ヴァージョンでは、新加入ベーシストをフィーチャーし、東京と関西でツアーを行った。
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#1389 ヴィニシウス・カジャード/東京の2夜
ベース奏者ヴィニシウス・カジャードが初来日した。そのうち、立ち会うことができた東京での2夜について報告する。
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#1388 川村結花 30th Anniversary Band Live 2025〜 Melody Maker
<夜空ノムコウ>で知られるシンガーソングライター川村結花が30周年を記念してオールタイム・ベスト盤『Melody Maker』がリリース。メンバーの温かい想いと楽しさに溢れたバンドライヴが行われた。
Interviews
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Interview #292 アガ・デルラク Aga Derlak
ポーランド最高権威の音楽賞であるFRYDERYK賞を3回受賞しているピアニスト、アガ・デルラクが語る最新作『Neurodivergent』への想い
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インプロヴァイザーの立脚地 vol.37 柳沢耕吉
長野の山の中で即興演奏をするなどユニークな取組を続ける柳沢耕吉だが、ここに至るまでの道のりはまっすぐではない。日本とニューヨークで得たものをいったん横に置いて、あらためて即興とは何なのかと問い直しているようだ。
音質マイスター萩原光男のサウンドチェック
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#16 『バンクシア・トリオ/LIVE』
オーディオ的音楽性・音の美はむしろ静寂や副次的な響きなどの間接音が大きく貢献して作られる。
